どうして肌への刺激を避けなければならないのか。表皮というのは、実は私たちが想像している以上に薄いものなのです。人間の皮膚の厚さは平均すると約2ミリメートルだといいますが、いちばん外側の表皮部分は、わずか0.2ミリメートル。しかも表皮はとても軟らかいので、ちょっとした刺激でも影響を受けてしまいます。つまり、こすったり叩いたりを繰り返していると薄い皮がよれて、シワの原因になるのです。シワというのは「クセ」ですから。革靴を長く履いていると、よく曲げる部分にシワが寄ってくるように、頻繁に「よれて」いたら、そこにシワができるのは明白です。たとえばウールのマフラーとシルクのスカーフを同じようにシワを上せた場合、ウールは分厚いので深いシワがより、シルクは細く小さなシワになる。これを皮膚の表面に置き換えると、角質で硬くなった場所や口の周りなどには深いシワがよりやすく、薄い目の周りには細かいシワがよるわけです。
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