「ダストボックスはごみ減量の敵」と廃止する市町村が相次ぎ、いまは風前の灯だ。府中市でも、これをどうするか議論になったことがあった。2000年、府中市民が集まって市の環境基本計画の素案作りをした。そのなかに、ごみ問題を検討するグループがあり、このダストボックスをどうするか議論した。ある女性は「ダストボックスを残していたら、ごみは減らない」と廃止を主張した。またある男性は「いや、あれは捨てがたいよ。便利だから。廃止しなくてもごみは減らせる」。別の男性が言った。「市長が市長選でダストボックスの存続を公約にして当選したからね。計画に廃止を盛り込むのは難しいよ」野口忠直市長は、「ダストボックスの維持」を公約に、市長選に出馬、当選したからだ。市は市民に「維持するか、それとも廃止するか、どちらがいいか」とアンケートした。市民の多くは、便利なダストボックスの維持を選んだ。こうして、市役所のなかでは、この問題はアンタッチャブルになった。男性が言っだのには、そんな理由があったのだ。結局、2001年にできた素案は、ダストボックスをどうするか、今後検討するとなった。