女子校と男子校では出題傾向もまるでちがう。同じ教室に机を並べさせる意味が見あたらない、と先生は言う。「親が私立小学校を受けさせたいと願うような女の子は、たいてい一人っ子でおっとりと育ったタイプです。元気いっぱいの男の子と一緒にすると、こやしにされてソンをしてしまう。親御さんが『公立小学校ではうまくやっていけないのではないか』と心配するのも頷ける感じのお子さんというか……。それが別にいけないのではなくて、その子にはその子の良さが伸ばせる場所があるはずなんですよ。私立の女子校に教育の場を求める親の気持ちがよく理解できて、そのお手伝いができれば、というのが会をはじめた趣旨でしたから」とはいうものの、「九七年から、特別に数名だけ頼まれて男の子さんも見ています」とつけ加えた。男の子の持つ可能性を、どこまで自分が引き出していけるかについては関心がある。それでもなお、「これからの世の中を担う男の子が、私立小学校という特殊な環境で育つことにどの程度の意義があるのか。また男の子は、選べる学校の数が女の子に比べると少ないですよね」と、男の子の受験を積極的に請け負うのはためらっている様子だ。
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