専業主婦が疲労感を感じるのは、忙しい割に、それを人から評価されることが少ないからにある。つまり夫や社会が、そのことに対し「当たり前」とみなしてしまうことにより、コ生懸命やってもわかってもらえない」とおちこむのである。新聞の投書欄に、こんな投書がのっていた。自分は高校を卒業し結婚、子どもも生まれて忙しい。たまたま同窓会があり子どもをつれていったところ、高校時代の先生に「子育てばかりでヒマで退屈じゃない?」といわれ、ショックを受けた。こんなに忙しいのにちっともわかってくれない。川囲からよく「ヒマじゃないの。主婦してて」と言われることもあるが、それはひどい。主婦ってそんなにヒマじゃない。(東京新聞二〇〇〇年)投書の女性の気持ちがゆらいだのは、自分の生活を否定されたように感じ、忙しさを理解してもらえなかったために違いない。しかし、それだけではないことは明らかである。彼女は、自分自身の中に「これでいい」という催固たるアイデンティティーがないのであろう。誰かにみとめてもらうことによって自分のアイデンティティーに裏づけを与えてほしいのである。加えて、自分のしている専業主婦の仕事のプロセスが大変で、その割に楽しくないということ、さらに自己評価が低いために周囲からの評価の言葉がないと不安、ということが気持ちがゆらぐ引き金になったのだろう。つまり、専業主婦をしていても自己評価を高くもち、自分のしていることを楽しみ、忙しくてもストレスにしないためには、それが自分で選びとった生き方であることが最大の条件になるのである。A子さんがなぜ早くから「家庭を居場所」にしたかったか、それは彼女の生育環境と大きなかかわりがある。彼女の両親はA子さんが10歳の時に離婚し、A子さんは母親に、弟は父親にひきとられたという。経済的には困らなかったが、中学、高校時代、両親と一緒に過ごす友人をみるとA子さんは羨ましく、「自分は成長したら絶対に幸せな家庭という居場所を自分でつくる」と決心したのである。将来の職業を決める時、子どもの頃の体験がかかわることが多いものだが、A子さんの場合もこうした子ども時代の体験とかかわっているのである。山口百恵が結婚引退し、確固たる信念をもって専業主婦の場をつくり、決して芸能界に復帰しないことも、それが自分で選びとった生き方であるからこそというようにみえる。
[結婚関連サイト一覧]
表参道の教会挙式
http://www.le-anges.gr.jp/chapelle/wedding.html
表参道の結婚式場南青山ル・アンジェ教会
http://www.le-anges.gr.jp/